LINEスタンプの作り方|絵心なしの50代がAIで11点作った話

絵が描けなくてもAIでLINEスタンプは作れる、という記事のアイキャッチ画像 LINEスタンプ制作

絵が描けなくても、LINEスタンプは作って販売できます。絵を描く担当はAI、決める担当は私。この分け方なら、デザインの勉強をしたことがなくても作れます。

私は30歳で運動経験ゼロからベリーダンスを始めて、いまは50代の現役ベリーダンサー&インストラクターとして教えています。そのかたわらで、「marimari」の名前で11点のスタンプをLINEストアに並べました。

どうやって作ったのか、いくらかかったのか、審査に落ちた話まで全部書きます。

絵はChatGPTに描いてもらっています

種明かしをすると、イラストはChatGPT(チャットジーピーティー)に描いてもらっています。

文章で「明るく前向きなベリーダンサーの女の子」「藤の花が似合う平安風の若殿」と伝えると、絵になって返ってきます。気に入らなければ「もっと笑顔で」「衣装はターコイズに」と注文を重ねる。その繰り返しです。

キャラクターの名前も、性格も、顔立ちも、40枚分のセリフも、同じようにChatGPTと相談しながら決めていきます。

セリフを40個考えるのは、なかなか大変です。だからまず、40個の案をChatGPTに出してもらいます。

そこから「これは使える」「これはちょっと違う」と選り分けていきます。抜けたぶんは自分でも考える。私のやり方は、AIの案と自分の案を混ぜる形です。

毎日のトークで使いやすいか。そのキャラクターらしい言い方か。この2つを、AIと自分の両方で考えていきます。

つまり、相談相手はAI。でも最後に決めるのは、いつも私です。絵筆は握りませんが、どの子をどんな性格にするかを決めているのは私。言うなれば、AIが作画担当で、私は監督です。

イラストができたあとは、もう1つのAIに任せます

絵ができたら終わり、ではありません。ここからが地味な作業です。

1枚の大きな絵から40枚を切り出して、サイズをそろえて、メイン画像(お店の看板になる絵)とタブ画像(トーク画面のタブに出る小さな絵)を作って、まとめてファイルにする。LINEスタンプには細かい決まりがあるので、この作業がけっこう大変です。

ここを手伝ってくれるのが、Claude Code(クロードコード)という別のAI。パソコンの中で、画像を切ったり大きさをそろえたりしてくれます。

40枚を1枚ずつ手で切りそろえるのは、想像するだけで気が遠くなりますよね。この工程を任せられるようになってから、1シリーズ作るのがぐっと楽になりました。

AIに任せること、私が決めること

作業を分けると、こうなります。

AIに任せること

  • イラストを描く(ChatGPT)
  • キャラクターやセリフの案を出す(ChatGPT)
  • 画像を切る・サイズを整える・申請用のファイルを作る(Claude Code)

私が決めること

  • どんなキャラクターにするか(名前・性格・見た目)
  • AIの出したセリフを選ぶ。足りないぶんは自分で考える
  • 出てきた絵とセリフに「これでいい」「やり直し」を出すこと

いちばん時間がかかるのは、キャラクター作りとセリフです。

もっと手軽に作る方法もあると思います。それでも私がここに時間をかけるのは、自分の考えたキャラクターが目の前に現れる瞬間が、いちばん楽しいから。この工程だけは、手放したくないんです。

くわしい手順は、別の記事で画面つきで紹介する予定です。

うちのキャラクターは8人います

いま販売しているのは、8人のキャラクターで合計11点です。

  • ルナ——明るく前向きなベリーダンサー。いちばん多く出していて4点あります
  • サラ——エキゾチックな大人っぽいベリーダンサー
  • ココ——元気いっぱい、ポニーテールのベリーダンサー
  • ミク——おっとり癒し系のベリーダンサー
  • イケメン侍・隼人(はやと)——着物が似合う侍。「男性も使えるスタンプを」と生まれた5人目
  • 姐御花魁・紅葉(もみじ)——情に厚い姐御肌の花魁。通常の2倍サイズで表示されるBIGスタンプです
  • 麗しの若殿・朝陽(あさひ)——藤の花と白馬がよく似合う若殿
  • 桜姫・美桜(みお)——桜の着物が似合う姫。うさぎの小雪を連れています。いちばん新しい仲間です
桜の下に並ぶ和風キャラクター4人(隼人・紅葉・朝陽・美桜)と、うさぎの小雪
和風の4人。左から隼人、紅葉、朝陽、美桜。足元にいるのが、美桜のおともの小雪です

女性キャラの4人がベリーダンサーなのは、私自身がベリーダンスの講師だからです。そちらの話は「50代からベリーダンスは始められる?現役講師が本音で答えます」に書いています。

1点は40枚セット(11点のうち1点だけ24枚セット)。合わせて424枚のセリフを考えたことになります。自分でも、よく続いたなと思います。

審査に落ちました。原因は絵ではなく「画像の規格」

順調そうに聞こえるかもしれませんが、審査で引っかかったことがあります。

理由は、絵の善し悪しではありませんでした。全部「画像の決まりを守れていない」という技術的な理由です。

ココのスタンプでつまずいたのは、画像のサイズ。LINEスタンプは縦も横も偶数のピクセル数でないと通りません。1ピクセルずれただけで差し戻しです。気づいたときは、40枚を切り直しました。

隼人のときは、セリフの文字が画像のふちで切れていて、こちらも40枚のカットをやり直し。ほかにも、申請用のファイルにメイン画像とタブ画像を一緒に入れる決まりを知らずに、エラーメッセージが出て送信できなかったこともあります。

いちばん手こずるのは、じつはこのエラーメッセージです。「送れません」とは教えてくれますが、なぜダメなのかまでは書いてありません。表示された文をたよりに、どこが決まりに合っていないのかを自分で探すことになります。パソコンの操作に慣れていない人には、ここがいちばんの山場かもしれません。読み解き方は、別の記事でまとめる予定です。

はじめてだと戸惑うことばかり。でも、これは覚えるだけの話です。同じ失敗を繰り返さないように、Claude Codeに覚えてもらいました。私が忘れていても、「前はここで落ちましたよ」と教えてくれます。落ちても、直せば通ります。

かかったお金は、AIの利用料だけ

制作にかかった費用は、AIの利用料だけ。しかも、絵を描いてもらっているChatGPTは無料版です。

お金を払っているのは、画像を整えてくれるClaudeのほうだけ。月22ドルのプランなので、日本円にすると為替で少し動きますが、3,700円ほどです。

正確に言うと、この3,700円はスタンプ専用の費用ではありません。このブログを書くのにも、ほかの作業にも、同じAIを使っています。スタンプのためだけに払っているお金は、もっと少ない計算になります。

画材も、高いソフトも、専用の機械も買っていません。習い事の月謝より安い金額で、キャラクターが8人生まれたことになります。

売る値段は自分で決められます。とはいえ、よく選ばれているのは通常サイズが190円、BIGサイズが250円。私のスタンプもこの値段です。売れると、そこから手数料を引いた分がクリエイターに入ります。

正直に言うと、これだけで暮らせる金額ではありません。それでも、自分が考えたキャラクターが誰かのトーク画面で使われていると想像すると、じゅうぶん楽しいんです。

で、あなたにも作れるのか

作れます。必要なのは3つだけ。

  • パソコン
  • キャラクターへの愛着
  • 審査に落ちてもめげない心(直せば通ります)

絵をお願いするChatGPTのほうは、スマホでもパソコンでも使えます。ただ、そのあとの画像を切りそろえる作業を手伝ってもらうClaude Codeは、パソコンでしか動きません。作るならパソコンを1台用意してください。

絵が描けないことは、もう理由になりません。私がその証拠です。

私のスタンプは、LINEストアの作者ページにまとめて並んでいます。「アラフィフがAIと組むとこうなるのか」という見本として、のぞいてみてください。

なぜスタンプ作りを始めたのかは、プロフィール記事に書いています。

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